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狂った野獣のmitakosamaのレビュー・感想・評価

狂った野獣(1976年製作の映画)
4.0
東映YOUTUBEより。おもしれぇ〜〜〜!なんだコレ!
まずタイトルから面白い。狂ってる上に野獣なんだぜ。まともな人間の要素が一つも無い(笑)

京都を舞台に、銀行強盗に失敗した二人組(片桐竜次・川谷拓三)が逃走した先で路線バスをジャックする。
バスジャックされた乗客に、叔母さんや老人や子ども。女優志望の女に、チンドン屋。不倫する教師と母親。運転手は病気持ちだ。
そして後部座席に座る不貞不貞しい男・渡瀬恒彦がただ者じゃ無い。

最初はバスジャック犯の横暴ッぷりに怯える乗客ら。刺された男もいて緊迫感が走る。
警察も後手に回り逃走が続く。乗客らは怯えながらも自分らの都合で各々慌て出す。

バス駐車場に一旦止まッたタイミングで渡瀬が逃走。だが車内に残した荷物を取りに戻る!(笑)
なんと渡瀬恒彦は宝石強盗犯!元・試験ドライバーだが目の病気で仕事を辞めており、仲間の女と落ち合う途中だった。まさか同じバスに強盗犯が二組乗っているとは!

そして銀行強盗2人を差し置いてハンドルを奪いバスジャックする。そんな展開ある?
警察も必死になって追うがブルースブラザーズなみにクラッシュを連発。カーアクションも突飛すぎる。各々の思惑が渦巻いていた乗客らもバスの爆走に振り回されて完全にグロッキーだ。
もう、お笑いウルトラクイズのようで可笑しくて仕方ない。

白バイ警官の室田日出男もバス車体後ろにしがみ付いたまま爆走され、ニワトリ小屋にツッコんだ際に振り落とされ、絶対捕まえてやると歩道橋から飛び乗ろうとしたら失敗する(笑)あーおかし。

このノンストップアクションがわずか80分に纏められてる。ものすごい濃密。
こんな映画があるの知らなかったよ。これは良い出会いでした。
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