りょんりょん

愛人のりょんりょんのレビュー・感想・評価

愛人(1953年製作の映画)
2.7
シネ・ヌーヴォにて鑑賞
市川崑 光と影の仕草


お話はつまんないし、演出も凡庸に感じたのです。で、映画としての評価は高くはないのですが、なんか、個人的には好きな雰囲気ではありました。

三國連太郎が大モテというか、彼がいつの間にか人間関係の中心に、彼の知らぬ間に躍り出てる様は面白かったです。

タイトルからも、シリアスな内容を想像していたのですが、実際には喜劇タッチで、三國連太郎の告白場面だけ別の映画かよっていうスタイルになっていたのは笑えました(←褒めてます)。

岡田茉莉子の美しさと、有馬稲子の可愛らしさ(市川崑と浮気してたんですよね……)、そして、三國連太郎の動物としての人間っぽさが印象に残りました。

悪人が出てこないというのもポイントは高いと思います。あ、あのプロデューサーは悪人だな(笑)。