マーフィー

未来惑星ザルドスのマーフィーのネタバレレビュー・内容・結末

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2023/01/21観賞。
小島秀夫監督が絶賛してたので。

意味不明な長さのパン、たまに出てくる英語以外の謎の言語、厨二っぽい賛成反対のジェスチャー、ヒソヒソ話の音量で話しかけても普通の音量で答えてくる指輪、いやそもそも死なないんだから必要ないっぽいのに残ってる食事文化(娯楽として残ってるならもっとバリエーションあるやろ)...。
ボルテックスに住むエターナルの、とにかくシュールな文化に目が離せない笑
最高!!2億点!!!

ザルドスが吐く武器の雑多な飛んで行き方とか、
リボルバーしか持ってないのに何故か巻いてるライフル弾とか、
潜入シーンの足音とか、普通にバレるとことか、リボルバーの弾無限問題とか、
好きなところ出るわ出るわ。

この世界観作ったジョン・ブアマンの才能よ。
後半になるとよりシュールになっていって、もうめちゃくちゃおもろい。

話も分かりにくいようで分かりやすい。
タバナクルとエターナルの関係が、シンギュラリティを迎えた人類とAIの関係も彷彿とさせる。
ターミネーターとかでシンギュラリティへの危惧は提起されてるけど、
こちらは1974年。すごい。

ゼッドがボルテックスに来た経緯を少しずつ、記憶を読んでいく形で描くのいいですね。
説明的なセリフもあるけど、描写だけで分かる部分は相手がその情景をそのまま読んでるから、説明する必要がない。


獣人ほど退化した文明でもなく、エターナルほど永遠を求めすぎた文明でもなく、
ちょうどいい存在がゼッドで、人類はあるべき姿に戻る。

ラストの「殺して〜!」ってさまようシーン、
ゾンビ映画に見えた。
ゾンビもある意味「死ねない人間」なので、
殺してほしいと唸って歩いているのかもなと思った。


草食った意味がわからん
マーフィー

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