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地球が静止する日のFMLのレビュー・感想・評価

地球が静止する日(2008年製作の映画)
1.0
1951年公開の"地球の静止する日"のリメイク

"の"と"が"という微妙な違い。
わかりにく。

真剣に演技する俳優陣が可哀想に見えてくるレベルのチープな演出と、80年代でもギリギリアウトなレベルのしょぼいCGに約100分耐えなければならない

地球という星を守るために、人類を絶滅させるべくやってきた宇宙人(キアヌリーヴス)
まずこのシリアスな宇宙人にキアヌリーヴスが合ってなさすぎる
どういう意図でこのキャスティングをしたのか理解しかねる
まぁ、多分キアヌなら客来るやろ的なノリかな?

で、そんな壮大なプロジェクトを、たった1組の親子(ジェニファーコネリー)の愛情に揺さぶられて、中止しようとするなんて、あまりにも浅はかすぎる
しかも肝心のドラマ部分がとにかくしょーもない
あんなもんでやっぱ人間素晴らしいってなるぐらいならもっと前に気づいとけよって話ですからね

で、この映画の一番ダメな点は、原作、というかリメイク元の"地球の静止する日"をまったく観たくならないこと
もうこれだけでお腹いっぱい
リメイクとしては致命的ですよねこれは

ただひとつ価値を見出すとすれば、貴重な前髪コネリーをおがめること
ジェニファーコネリーは髪上げてるイメージしかなかったからすごく新鮮。

人類全体を危険に晒しといて何事もなかったかのように宇宙に帰っていくキアヌリーヴス

その衝撃の脚本にさすがのジェニファーもおいおい、うそやろ、と苦言を呈したに違いない

まぁ実際は息子と笑顔で見送ってたけど。

でもこれだけクソな映画となると逆に見る価値ができてしまうという...
長い人生のうちの100分ぐらい、我慢して観てあげましょう
そんな宇宙レベルの優しさが必要な映画

あれ、でもそんな広い心を人類全員が持てたなら、地球も平穏を取り戻せるかもしれない
そうか、それがこの映画の狙いか。

このなんともいえない映画の感想をどうまとめればいいのか、、

ジェニファー困っちゃう。
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