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地球が静止する日のadeamのレビュー・感想・評価

地球が静止する日(2008年製作の映画)
1.0
地球外生命体との折衝を描いたSFドラマの古典のリメイク。
「マトリックス」シリーズの熱狂冷めやらぬ中で公開されたキアヌ主演のSF大作とあって注目された一方、その酷評ぶりも話題となった記憶があります。
何が起きているのか説明されないままなだれ込む導入はワクワクしたのですが、対面のシーンで早々にがっかりさせられました。
旧作は当時の技術なりに得体の知れない存在への恐怖と緊張感をどう表現するか考えられていたと思うのですが、今作はそれをただ現代の技術に置き換えただけで、そこに制作者なりの解釈や再構築しようという意気込みが感じられませんでした。
その後の展開もテンポがやたらと遅く、終盤になってようやく主題に触れるようなやり取りが生まれるのですが、慌てて詰め込まれた薄味すぎる感情描写に説得力が伴うはずもありませんでした。
特に子どもは大げさな言動を繰り返していた分、その心変わりのきっかけの雑さは失笑もので、作り手が子どもの認識力を甘く考えすぎな気がしました。
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