TOMJFK

地球が静止する日のTOMJFKのレビュー・感想・評価

地球が静止する日(2008年製作の映画)
4.2
シンプルでなかなか良い

映画は各人の好みですね。
僕はこの映画は「スラムドッグ&・・・」より面白かったです。
なぜならスッキリとシンプルな映画だからです。 無駄が無いように作られていると思いました。
映画の進行も、宇宙人の武器や人類への行動も。

冒頭、1928年のインドの雪山で登山中の人類のサンプルを採取したのがキアヌのルックスだったのですね。
指にサンプル採取された痕もできます。
宇宙人の武器もシンプル。
専守防衛に徹しています。
相手の攻撃をそっくりそのまま返していますね。
地球上の動物を球体に誘い出し、そのまま宇宙へ持ち出す方法も、小さな虫が増殖して人類に襲い掛かるという方法もシンプルで効率的な感じです。
この食べて増幅する虫は「2010年」でモノリス(黒板)が無数に増えて木星を食べてしまうシーンを彷彿とさせます。
武力攻撃を繰り返すしか事態打開の手段を持たないアメリカ軍が、いかに愚かな存在であるかが浮き彫りになります。
静かだがしっかりとシンプルに描いた映画で、僕は好きです。
ただラストは綺麗事というか、「人類は改める」ことを期待され、絶滅を免れますが、「現実はどうだろうか?」と疑問を持ってしまいますね。
2009/7/13
TOMJFK

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