「民族より人柄さ。」
尊敬するアンダーグラウンドのエミール・クストリッツァ監督の映画です。
ボスニアのとある田舎の風景。
羊飼いと犬。列車のレールには手動の荷物運びにニワトリやロバがいます。
郵便を配達しようとしたら、家の主は熊に殺されていました。
ミロシュはサッカー選手の夢がかなうという夜に兵役の話が来ました。
「戦争はないさ。」
そう思われていた村にも戦争はやって来るのです。
実際にあった捕虜になった女性と恋した男が描かれた作品です。
賑やかですが、説明するようなシーンがないので初めのうちは何が何だかわかりませんでした。
全編通じて、映像は色濃く鮮やかで、音がやかましく、匂いさえしてきそうな…映画のそこに入っているような気分にさせられる映画です。
”生きている映画”の一つだと思います。
出ている俳優さんのみならず、映画全てからエネルギーを感じる映画に思えます。
世界の三大映画祭全てで受賞しているエミール・クストリッツァ監督の作品の中でも魅力的な映画だと思います。
「しけた顔して…。」
ラストもとっても良かったです。