緑

かもの緑のネタバレレビュー・内容・結末

かも(1965年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作に比べて梅宮辰夫への
成敗が軽すぎて物足りない。

本作で緑魔子が受けた被害は、
梅宮からのレイプ/失恋/
魚屋ふたりからのレイプ/金銭強奪/
梅毒感染及び卵巣摘出/
どちらが原因かわからないけど
梅宮に騙されての堕胎。
いくら頭が悪くても
ここまでの目に遭うのはあんまりで、
この代償が体育会系3人がかりで殴られて
緑魔子に70万奪われるだけでは
釣り合いが取れない。
魚屋ふたりが痛い目に遭っていないのも
気に入らない。

梅宮からレイプされたのちに
ホステスになった大原麗子は、
言われるがままに引き際を弁えない
色恋営業の末に客に恨まれて刺され、
新聞沙汰になり別府へ都落ち。

本作だけでなく過去3作もひっくるめて、
梅宮は一流気取りなだけで三流のスケコマシ。
女子寮で緑と大原が喜んで
3Pするくらいじゃないと一流とは言えない。
所詮道化の梅宮がやられることで
溜飲を下げる作りだから、
こうじゃないと成立しないけど。

緑は相変わらずチャーミングで
彼女のカラッとした空気が作品を観やすくしている。
大原麗子は超絶かわいい。
でも一番印象に残った女優は
浦辺粂子かもしれない。

虚構と現実をごっちゃにしてはいけないし、
草の揺れだけでの表現ではあったが、
石橋蓮司が緑にひどいことするのはつらかった。
緑