このレビューはネタバレを含みます
名作ながら今更の鑑賞
面白かった!
もしも、人生が全てTVショーだったら。
友情、家族、恋愛、仕事、金
人生が全て虚像だったら
本当に信じられるものなんて無くなってしまう
それでもトゥルーマンは外の世界へ飛び出す
自分の中だけにある信念を連れて
番組内の世界で何も知らずにずーっと生きてきたトゥルーマンは、疑うことから始まって次の新たな感情を得る
ただ、安全でリスクやハプニングのない番組内で過ごしてた毎日も、彼にとっては嘘ではない
もっとずっと観てたかったなーって思えた映画は初めてかもしれない!
ある意味トゥルーマンショーの視聴者に私たちもなっていたんだな
単なるTVショーだから、彼の心情はほぼ描かれない
むしろ奇人としてエキストラたちに扱われる
テレビはこうあるべきという檻に閉じ込められている様に思えた
制作者サイドに一人の人間が殺されそうになったり、視聴者が画面の中の人間の事をとやかく言って賭けたりするところ、リアリティーショーが問題になっている現代にも通づるものがあって鳥肌が立った。
ある一人の人生を娯楽として消費してるという意味では現代の芸能人と視聴者の関係と変わらない。
ストーリーや着色はポップだけど、様々考えさせられる映画だった。