昼猫

トゥルーマン・ショーの昼猫のレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.1
自分の人生が全世界に生中継されているトゥルーマン・バーバンクの日常を描いたテレビ番組「トゥルーマン・ショー」。
設定がまずアメリカらしさ全開でぶっとんでいる。アメリカ人の視聴者は面白おかしく番組を見ているが自分が劇中の視聴者の立場だったら滅茶苦茶違和感を感じていたと思う。
またシルヴィアの様に真実を教えたがる演者も他にいなかったのか違和感があった。

またこんなおかしな設定の映画を最後まで飽きずに見れたのはジムキャリーの存在が大きいと思う。コメディパートでばっちりハマっていたし彼の外見から見える人柄の良さがこの作品にマッチしていた。
予め決められていて収入もある普通の人生か自分で選んで進む自由な人生か、どちらの道が人によって幸せなのか考えさせられる映画だった。

個人的に印象深かったシーンはラストで警備員がこの番組が終わった後に「次の番組は何だ?」とチャンネルを変えるシーン。視聴者に取ってこれもただのテレビ番組の一つに過ぎない事が改めて分かる皮肉溢れるシーンで恐怖を感じた。
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