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トゥルーマン・ショーのnknskokiのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.7
誰しも一度は「自分が生きている現実は人為的につくられたものであり、自分の人生に登場する人物は全員が雇われた俳優なのでは?」というトゥルーマン・ショー的妄想をしたことがあると思う

世界には自分の意識を通した「内部世界(主観)」と誰の意識も通していない「外部世界(客観)」がある

外部世界には意識は存在しないはずなのに、この映画の面白いところは外部世界に意識があること

内部世界でこそ人間は意識により感情や価値や意味を見出すが、外部世界には意識が無いのでここには秩序なんてものは存在しない

外部世界である宇宙は自然そのもので、もしここにアウストラロピテクスのような真っさらな記憶の人間がいてこの世界を見たなら彼には全てフラットに見えるだろう
人もビルも地面も木も水も火も何もかもただの同じ「物質」でしかないので全てひと連なりのフラットな世界に見える
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