進学、就職、結婚、友達すべてがしかれたレールの上に用意されていてるとしたら、どうか。
そんなの絶対いやだと思うかもしれないけど、でも、それも楽だと思う。
監督のしていることは、完全に子供を思う通りにしたいという親のそれである。
監督のしていることは、ひとつの愛であるとも言える。間違った道を行ってほしくないと思う親心もわかる。
でも、人生で起こる良い事も悪い事も人生なのだから、かならずしも間違った道というのが、人生を踏み外しているというわけではない。ただ、安定な道を踏み外しているだけなのである。
親の仕事は、道を決めることでなく、道を照らしてあげること。
それでも、やっぱ自分の子供が失敗しそうな道にはいってほしくないと思うよなー。
あれだけ、いろんなレールをしいた監督の(歪んだ)愛情もわからないでもないし、最後はすこし不憫にさえ思ってしまう。
自分もそういう親になってしまうのかな。
それを跳ね返すというのが子供の重要な役目、成長かもしれない。
そう思うとすこし気が楽かもしれない。