レオ

トゥルーマン・ショーのレオのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.0
ジム・キャリーだしジャケットから想像する限りコメディで楽しそう!と思ったら、コメディはコメディでもシニカルコメディだし、更にミステリー、ホラー、サスペンス、ドラマ、恋愛…どのジャンルにも通ずる面白い作品でした…!
世にも奇妙な物語っぽい、正に人生をかけた盛大なドッキリ!

前半はありきたりな主人公トゥルーマンの生活を見守るだけなのでちょっと退屈でしたが、中盤でフェイクの世界に疑念を感じたトゥルーマンが行動するもTVクルーにさりげなく邪魔され始めてからが釘付け。
クルーやエキストラがあの手この手、でも出来るだけ自然に妨害してきます。
脳内補完しつつ話は進みますが盛り上がってきた所で番組の成り立ちの詳しい説明が。
なかなか納得出来るほど設定がしっかりしてるし世界の技術がすごい。
最早誰も彼も夜空に浮かぶ月さえも信じられない世界でした。

気づいていないものの人生のレールが敷かれていてめちゃめちゃ楽だな、って思ってたらまんまそのこと言ってたから考えてることは万国共通。

今まで自分の人生を誘導されていたトゥルーマンは怒るかと思いきや映画本編に何回も出てくる素敵な挨拶で爽やかに番組を締めます。
それに対して視聴者のあっさりした対応が『まぁ、そんなものだよなー』と妙にしっくり来るんです。
うーん、怖い結末だった。
レオ

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