軽率

エビータの軽率のレビュー・感想・評価

エビータ(1996年製作の映画)
3.2
男を踏み台にどんどん成り上がるエビータ。アルゼンチンの労働者からの圧倒的な支持と、上流階級や軍部からの強烈な侮蔑。どちらも描いているのは何の不思議もないけれど、アントニオ・バンデラスは不思議だった。最初からエビータをまつりあげる民衆に冷笑的で、エビータの権勢が盛り上がれば上がるほど冷ややかに事実を突きつける、どこにでもあらわれ何にでもなる、労働者階級?の擬人化のような存在。かつ、エビータが衰弱すれば彼も傷つくという、まるで鏡写しの自己のような男。正直、ミュージカルナンバーもそれほど惹かれなかったし、話自体も特別好きでもないけど、ファーストレディまで上り詰めた女性の鏡写しがアントニオ・バンデラス(役名がわからん…チェ?)ってのは面白かった。鏡写しとはいっても、2人がしっかり対面するのは、たぶんエバが倒れた後の夢?のシーンだけだが。
それはそうとアントニオ・バンデラスはめちゃくちゃセクシーだなぁと思います。そんなにたくさん作品を見てるわけじゃないけど、昔から好きなんだよね。
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