ナツミオ

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のナツミオのレビュー・感想・評価

3.7
ロードショー&WOWOW録画鑑賞
イーストウッドのファイヤーフォクス鑑賞後、FOXつながりで鑑賞。

実話の映画化。
原作はドン・ジョーンズ著「タッポーチョ 太平洋の奇跡」祥伝社刊。

太平洋戦争末期1944年6月のサイパン島。
米軍の上陸攻撃で日本軍は壊滅的な損害を受け、玉砕する。
生き残りの兵を率いる大場大尉はタッポーチョ山でのゲリラ戦を展開し、結果的には終戦後の12月に降伏するまでの1年半もの間、戦う。
民間人を含めた大所帯となるが、食料、医薬品の欠乏で病気・怪我で失われて、民間人は米軍へ投降させる。

指揮官の大場大尉は、米軍の日本人収容所に潜入し情報収集、物資調達に努めるなど、非常に冷静に注意深く状況判断が出来た人物であったので、最終的に多くの民間人や部下の命が助かった。
今までの日本軍指揮官の描かれ方と違う、大場大尉という人物を記憶に留めたい。

また原作の著者ドン・ジョーンズは実際のサイパン戦で大場隊と戦った米・海兵隊の元将校。
アメリカ側からも尊敬と畏怖の念を大場大尉に抱いていたことが良く分かり、戦後、大場栄大尉を探し当て原作執筆を通じて親交を深めた。
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