ドストエフスキーの小説よりも圧倒的に面白い。
ただ小説での一人称独白が映画だとメイドに告白する体裁になっているので、少し違和感(異和感なのか)はある。
しかし、あの、ドミニク・サンダの射抜くような眼差しと、風呂場での石鹸をにぎるため“だけ”に差し出された手と、そして、鏡に映った自分自身を発見し、すこし微笑んだあとの、あの「クローズ・アップ」。
2回劇場で観てもやっぱり同じシーン、同じところで、「あっぁぁ」と言葉にならない、どうしようもない声を出してしまう。
@早稲田松竹(9/25/2015)DCP
@新文芸座(11/1/2015)DCP