そーる

3時10分、決断のときのそーるのネタバレレビュー・内容・結末

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見たくて、やっとBlu-rayを手に入れたので鑑賞。
西部劇ものはいつ見ても本当に面白い。
当時の喋り方(訛り方)をラッセルクロウはうまくやっていたなと言う印象。
今ではこう言う映画も少なくなってしまったような気がするが、
家族の為に何かを掴もうと必死な男クリスチャンベールと、悪党とは言え一本芯の通った男ラッセルクロウの友情とも敵同士とも言えぬ関係が良い。

特にラスト、汽車に乗せることをやり遂げたのち主人公は殺されるわけだが、
やり遂げたことを称賛し、殺された主人公に対して感情を抱くラッセルクロウの演技がたまらない。
無法地帯となったその後も、もはや逃げることもできるのに約束を守り汽車に乗る所も良い。
これは死んだ男の家族を守るためか、その男の心意気に惚れたか。
その後馬を呼び寄せ汽車は走るシーンで終わるが、彼はそのまま脱獄するのだろう。

西部劇といえばこう、なんとも報われない哀愁漂うラストが地平線へと溶けていくのが醍醐味だと思うが、本作もそれをしっかり踏襲していて
素晴らしいとしかいえない映画だった。
そーる

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