ローマおばさん

3時10分、決断のときのローマおばさんのレビュー・感想・評価

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)
4.4
西部劇だが日本風に物語ると・・・妻と息子2人と暮らす足の悪い親父。貧しい米農家だ。生活は苦しい。不作続きのうえ、JAからは大量の農機具を買わされ膨らむ借金。さらに新幹線建設で自宅は立ち退きを迫られている。地上げ屋や近所のみんなからナメられる毎日。息子や妻からも軽蔑の眼差しが向けられながらも家族のために働いている。
そんな親父に千載一遇のチャンスがやってきた。全国的に有名なヤクザ組長(ラッセルクロウ)がたまたまこの田舎で捕まった。東京移送のため新幹線のある市まで送らなければならない。が、明らかに人手が足りない。地元警察は護衛を手伝ってくれたら700万円くらいあげるという。これで借金返せる。「よしやるぜ」。そんななか、逮捕を聞きつけた組傘下の子分たちが組長奪還しようとわんさか集まってきた。無事に駅まで送り届けられるか。下手したら殺されるかも。警察もビビって逃げ出しかねない状況のなか、家族に威厳を示すため「誇れるものが何もない」親父は困難へと立ち向かう。

父は頑張ってるんだぞ!息子よ!嫁よ!見とけ!そして落涙。
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