mochikun

グッドナイト&グッドラックのmochikunのレビュー・感想・評価

3.0
俳優やミュージシャンが政治の話をするのを拒む人がいますけども理解に苦しみますよね。たぶん、そういう人は映画や音楽や小説を単なる低俗な娯楽文化としか見なしていないのではないでしょうか。

しかしながらこのグッドナイト&グッドラックで取り上げられているレッドパージは、共和党大統領挙候補者のドナルドトランプの選民発言、移民政策の是非を問うたイギリスのEU離脱、日本国民の一部にみられる中国韓国北朝鮮に対する排斥主義的傾向、それらにNOを突きつけるような内容ですね。少なくとも、これってどう思う?(ジャーナリズムって?メディアって?)という問いかけがあります。おそらくリベラルであろうジョージクルーニーらしい作品でした。
ただし、この映画の時代設定は1950年代、そして映画が公開されたのは2005年であることを鑑みれば、当然ながら現在を生きる我々が抱く(若しくは見なす)リベラル思想とは少し異なる。余談ですが、SNSって随分と自由主義に良くも悪くも影響与えたツールですよね。

僕がこの映画で受け取った最終的な結論は、特定の人種なり宗教なり思想なりを持った人たち世界から取り除こうとするのは良くないよね、という至って常識的でシンプルなメッセージです。

なんか久しぶりに普通の俳優をやっているロバートダウニーjrを見た気がします。
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