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千年の恋 ひかる源氏物語のかずシネマのレビュー・感想・評価

千年の恋 ひかる源氏物語(2001年製作の映画)
1.9
この作品て、どうしてこの様な仕上がりになったのだろうな。
東映50周年記念作品なのに。
それに相応しいくらいのお金がかけられているのは見たらすぐに分かるけど…。
んぱー!(cvジョルノ)な北京原人と同じで、気合いが空回ったのやろか。。

時系列が無意味に前後しているシーンもあるし、源氏物語の世界と紫式部を中心とした話がぶつ切りで進行していくし。
その構成のせいで話がちょっと分かりにくい。何がメインなのかも分かりにくい。
キャスティングもバランス感覚がいまひとつでちぐはぐな印象。
それと、無理にCGは使わない方が良かったと思う。
かなり珍妙なCGのシーンも多々。
中山忍がぐーるぐるのシーンとか。
松田聖子が歌ってるシーンとか。(というか何度も何度もあんな現代的な曲を歌うシーンいる…?)
特に松田聖子初登場シーンのそれは、この年代の映画で使用されるCGとしてはあまりにお粗末と思う。
CGが無くても、ロケ地の自然と役者(+豪華な衣装)で十分に綺麗な画は沢山あったのに。
風間杜夫の布団?に光源氏が映る場面のCGだけは滲んだ絵の様な表現で好きやった。

子供時代の紫の上のシーンは、相手が天海祐希とは言えちょっと心配してしまうな。まだマジで子供なのに。
他の作品でも子供にああいうシーンがあてられる事もあるけど。この作品のものは無理に入れなくても良かったシーンなので、ちょっとな。。
この他にも「これって単に男性向けのサービスシーンにしかなっていないのでは…?」と感じるシーンは多々あった。
吉永小百合にセクハラオヤジの考えを代弁させた様な台詞を言わせるのもどうなんやろ。
さゆリストの方的にはアレはどうなんやろか。無しじゃないん。それとも、たまには有りなんかな。
そもそもこの作品には「全ての女性へ向ける愛の物語」とか、そういうキャッチコピーがついていたと思う。
そんな事は無かったぜ。

天海祐希は格好いいし、遊び人なのにいやらしくなく、かなり清潔感のある光源氏だった。姿勢も良い。流石宝塚男役トップ。
琵琶や琴を奏でるシーンや踊るシーンが特に素敵。
常盤貴子も高島礼子もええよな…この光源氏とは趣味似てるわ。(??)
ふーみんは懐かしいな。
あと水橋貴己がめっちゃ可愛い。
赤のアイライン素敵。
子役時代の三浦春馬の出演シーンはごく短い時間だけ。
鈴木えみと橋本さとしは何処におった…?

セットや衣装を見ていて思ったけど、うちの地元に平安時代の体験が出来る施設があるらしく(地元なのに最近存在を知った)、行ってみたい。
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