なかずかい

モスラ対ゴジラのなかずかいのレビュー・感想・評価

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)
3.5
ゴジラ映画の典型が出来上がったのはこの作品からな気がする。
『モスラ』同様小泉博がメインキャラクターとして登場するがなんと別人である、とかそれ言い出したら本作に限っても宝田明も平田昭彦も佐原健二もなんなら田島義文だって東宝映画のあれそれに出てたし、となってくるのでとやかく言うまい。
『モスラ』では拐われた小美人が発端であったが本作はモスラの卵が囚われるのが発端。拐われた反省からか今回の小美人は逃げ上手。ただインファント島での小美人の合成の違和感が凄いのがどうにも気になるな。
本作では尻尾引っ掛けて倒れてきた名古屋テレビ塔に背中を押されて転びかけるドジっ子ゴジラが見られる。

個人的に昭和ゴジラの中で一番好きな造形のゴジラスーツが本作のモスゴジ。イケメン。
本作のゴジラは都合好く話を動かしてくれる舞台装置に過ぎないというか、そんな存在になってしまっているのが非常に勿体ないと思う。もう少しストーリー作る時間あればよかったのに。この頃の怪獣映画は乱発しすぎて改良の余地のある作品が多い。
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