るい

モスラ対ゴジラのるいのレビュー・感想・評価

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)
3.6
やってまいりました
姉さんと巡るゴジラ
今回は怪獣映画10周年記念作として
ついにゴジラとモスラが初対決した作品
初代ゴジラに出てた宝田明氏が10年ぶりに
ゴジラシリーズに戻ってきた作品でもある
話は
大型の台風が西日本を通過した翌日
毎朝新聞の記者の酒井とカメラマンの純子は
高潮で壊滅した新産業計画の倉田浜干拓地に取材に訪れていて
そこで虹色に光る放射能を帯びた破片のような、謎の物体を発見する
そんな一方
静之浦海岸に巨大な卵が漂着し、聞きつけた
ハッピー興行が、「俺んとこの所有物だ」と
言い張る地元漁民から大金で卵を買取り
三浦博士ら卵の調査をしていた連中の邪魔をして
海岸に卵の孵化施設を兼ねたレジャーランドの建設を始める
そんな中ハッピー興行社の連中の前に
「卵を返してください」と訴える声が
現れたのは双子の小美人
彼女らが言うに、その卵は「モスラ」の卵だという
しかし願いも虚しく、欲にまみれたハッピー興行の連中は応じないどころか
小美人の味方をして、返してやれよと抗議した、三浦博士や酒井達に彼女らを売ってくれと、呆れた話まで持ちかけてくる
小美人はアホな人間共にガッカリして島へ帰る
そんなことがあった一方で、倉田浜干拓地では
ついにその地底からゴジラが出現するのだった
今回は前作のコメディから一転して
善と悪の戦いという、まさに対決色が強い作品
それは怪獣だけでなく人間側も
とにかく醜い欲にまみれた人間の愚かさも描かれている
やたらモスラが絡む作品に共通してる部分って胸糞展開なんですよね🤔
とにかく今作
俺の物、俺の物と言い張って
アピールしまくる人間が多く出てきて
アホくさ〜ってなってくる😫
人間って結局昔からこういうことは
根本から変わってないよなって
だから戦争が生まれ、罪もない者たちが犠牲になっていく
まさかこんなテーマも怪獣映画は扱うのかと
本当、怪獣映画って奥が深いんだよな
にしても今作のゴジラも前作に増して
悪役感が強く、主役なのに実質的には今作のヴィランなんですよね
デザインも
痩せ型、頬が震え、常に睨み顔、特徴的な眉毛のようなパーツがあるなど
モスラに対する為に悪役デザインに大きく変わっている
コレまたファンに人気で
自分ももちろんフィギュア所有してます🤣
今回特撮で凄いなって思ったのは
合成技術の進化
この作品の前年に円谷さんは「マタンゴ」という作品用に世界に2台しか存在しない
超高額な、オックスベリー社の
3連ヘッド式オプチカルプリンター1900っていう、
要はめちゃくちゃ無駄に高機能が備わった合成機を導入してて、
ゴジラの都市破壊シーンや小美人との対比などが自然になってるんですよね
ただこれを買うにあたって一悶着があり
結果TBSが購入を肩代わりする代わりに
ウルトラマンシリーズが生まれたっていう経緯がある裏話があるんですよね
思ったらこの機械を無駄買いしてなかったら
ウルトラマンは生まれてなかったかもって思うと面白いなって思った🤣🤣
演者のほうはカムバックした宝田明さんに加え、モスラから引き続きザ・ピーナッツが小美人に、若大将シリーズの星由里子なんかも出てて、お馴染みの佐原健二が珍しく悪役やってるんですよね🤔
そんな次回はモスラに迫りたいなって思います
るい

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