あめのおと

ラブリーボーンのあめのおとのレビュー・感想・評価

ラブリーボーン(2009年製作の映画)
3.1
犯人捕まえて!遺体見つけて!と、どうしても視点がそこになる。何の罪もない少女が殺されるのだから。犯人憎いし、怒りはあるし、忘れて次に進むなんて無理だよ。犯人のおぞましさとスージーの美しさの対比がすごい。
でもこの映画の視点は、被害者の魂の鎮魂だ。犯人が捕まること、亡骸を見つけてもらうことにスージーは価値を置かなかった。過去に(自分に)とらわれず幸せに生きて、というスージーの思い。
犯人のことよりもやり残したことを遂げるのは、14歳の女の子ならではで、共感さえする。幸せに天国へいったこと、家族が執着からとかれたことは大いなる救いだ。
でもだからって、映画を見てる側は犯人の罪の重さを感じないわけにはいかないし、犯人がやりたい放題ですごく辛い。
捜査がクリミナルマインドのメンバーだったならよかったのに…とつい思ってしまった(-o-;)
あめのおと

あめのおと