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真夏の夜のジャズのmat9215のレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ(1959年製作の映画)
3.5
オープニングはクラシックカーでのんびりと会場に向かう人々。昼間の会場はヴァカンス気分一杯で、ゆるーい雰囲気がいい感じ。夜に至って会場も演奏も熱くなる。当時ですら古臭いはずのサッチモやマヘリア・ジャクソンのパフォーマンスに映画を観る自分まで引き込まれる。演奏者のショットはほとんどがクロースアップだ。会場に集まる人々は、1950年代後半の東部の上品な人々。赤・青といった衣服が狙ったかのようにアレンジされている。東部だからか、黒人音楽愛好者の集まりだからか、公民権運動を経る前なのに、白人と黒人が違和感なく同居している。映像に対して音楽を伝える音がイマイチなのが残念。終始、土管の中のように特定の周波数にピークのあるフランジャーのような響きがあった。
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