ああそうですか、そう来ましたか。本当に映画音楽が一切ない中、泣き声や喧騒、拳銃の音、レッドフィッシュの狂った笑い声でシーンが繋がっていく手法はやはりオシャレだなと思う。
ルンルンとマテラ。ルンルンのこの少し情けなくて頼りなさそうな雰囲気が、より一層女心をくすぐらせてくるのでずるいし、なんせラストのマルトがマテラになった理由というかマテラに関連するつまらん話を彼氏から永遠に聞かされるマルトの、呆れた優しさというか、他人に向けた微笑みのようなものは、この後に繋がるルンルンとの再会のシーンで見せた笑顔と全く別物で、そのギャップに惚れてしまう。美しい。
