パルクールな奴

ハート・ロッカーのパルクールな奴のレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
4.6
満足度100%、緊張度200%!

戦場の爆弾処理班を題材にした映画は初めてで楽しみでした。

「ブラックホークダウン」で学んだことはイラクやアフガニスタンという場所は味方以外全員敵だと思い、いつ攻撃されてもおかしくない所だということ。

この作品はイラクが舞台、道の真ん中に爆弾が仕掛けられており解除するためには目の前に行って作業をしないといけない。
周りの建物から色々な人が観察しており、犯人がいつ起爆させてもおかしくない状況に立たされる人間の気持ちは想像できない程だと思うし、これを女性監督が描いた作品とは考えられないレベルの映画。

カメラの撮り方が映画ではなくドキュメンタリー風に手持ち撮影をしているので映画と自分を切り離すことが出来ずに取り込まれていくように感じる。

ジェレミー・レナは一人で突っ走る一匹狼のような演技がとても上手くて作品の中でも爆弾処理の天才だけど周りの命令を無視して色々行動を起こすのは観るコッチ側もヒヤヒヤさせられる。
明日を生きれるか分からない戦場にいる兵士達の苦悩はとても胸に刺さるし、ジェレミーレナが本当の歴戦をくぐり抜けてきた兵士のように見えた。