こっふん

ニューヨーク・ストーリーのこっふんのネタバレレビュー・内容・結末

ニューヨーク・ストーリー(1989年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2024年 60本目

1話
画家のライオネルは個展の期限が迫っていた。住み込みで働く助手兼画家の卵であるポーレットを空港で出迎える。旅先でグレゴリーというアーティストといざこざがあり、このまま故郷へ帰ると言う彼女を引き止める。2人はかつて恋仲で、ライオネルはまだ彼女を愛している。彼女を愛するあまり行きすぎた行動をしてしまう。因縁のあるグレゴリーに殴りかかり、この一件で彼女は彼の元を去ってしまう。その後開かれた個展で、若く魅力的な絵描きの女性と出会ったライオネルは助手の話を持ちかける。

2話
写真家の母、フルート奏者の父を持つゾイはホテル住まいで優雅な暮らし。金持ちが集まるお嬢様学校に通い、そこにアブーという裕福な子どもが転校してくる。ある日ホテルが強盗に遭い、そのどさくさに紛れてシャラズの涙というイヤリングを手に入れる。それは父がアブーの叔母であるソロヤ妃という女性から預けられた代物で、返す必要があった。妻にバレずに返したい父だったが、ゾイがアブーの屋敷のパーティで無事ソロヤ妃に返却した。その後3人は幸せに暮らした。

3話
シェルドンは50歳の弁護士。何でも口出しし、正直すぎる母に悩まされていた。彼にはリサという彼女がいたが、彼女が3人の子を持つことから結婚を止められる。ある日手品ショーで、母はステージに上げられ姿を消してしまった。探してもどこにもいないが、母がいなくなったことで、次第に解き放たれたように元気になり、捜索もやめる。ある日突然母が空に浮かんでおり、そこでもリサとの結婚に反対され、街中に自分の恥ずかしい話をし続けられ、常に母に見張られる。リサとの関係も悪化。シェルドンは笑いものにされ自殺を考える。心理カウンセラーにトレバという霊媒師を紹介されるもペテン師だった。トレバと夕食をともにするが、彼女とは気が合った。その日帰宅するとリサに別れを告げられ、今度はトレバと交際を始める。母に紹介すると結婚を認められ、母は空から消え、元の姿に戻った。

・1話は、愛するあまり、愛にのめり込んで、自分勝手に何でもしてあげたくなる気持ちは分かってしまう。こんなに愛してるんやから応えてくれよって共感してしまった。ライオネルは不器用な男で、とにかく愛に飢えてるように感じた。結構好き。
・2話はとにかく子どもがませてて憎たらしい。ファミリーコメディって感じか。個人的にはそこまでハマらず。
・3話は母親にあれこれ口出しされる苦悩は分かるな〜。母親に干渉されるのは鬱陶しいけど、結局最後のシェルドンのように頼りにしてしまうし、なんかそういうもんなんだろうなと思った。最後のウディ・アレンの表情がいい。よくある悩みをコミカルに描かれてて面白い。
・自分がオムニバス映画が好きすぎるのもあるが、かなり満足。特に1話、3話は良かった。
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