土曜日の夜5時半、ベッドに寝そべって鑑賞
遺伝子研究をする兄・泉水と、自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟・春。そして、優しい父と美しい母。平穏に、陽気に過ごすこの家族には、辛い過去があった。兄弟が大人になった時、事件は始まる。謎の連続放火事件と、火事を予見するような謎の落書きの出現。落書きと遺伝子暗号の奇妙なリンク。春を付け回す謎の美女と、突然街に帰ってきた男……。すべての謎が解けたとき、家族の“謎”が明らかになる──。
哀しい過去を抱えながらも、力強く生きようとする家族を描いたヒューマンミステリー。
よかった
私は基本洋画メインなのだけれど、邦画独特の雰囲気というか、静かな繊細さが見て取れてすごく良かった……
カテゴリーとしてはヒューマンドラマ。割と序盤で話の流れは読めるので、ミステリー感はそんなに無くて、どちらかというと親の愛、「出自」というアイデンティティー、やり切れない怒りや悲しみと支え合う兄弟の絆など、心情に寄り添って描かれている映画
兄弟共依存を見るという当初の目的は完璧に達成された
夏子さん
遺伝子配列
最強の親子
ジンジャエールが好きでも関係ないよな……癖が移るくらい親子なんだもんな
"自分自身がなりたいと思う変化になりなさい"
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
「目に見えるものが一番だと思ってるやつに
こんな楽しい演奏はできないって」
「レイプグレイプファンタグレープ」
「その時声が聞こえたんだ
思い違いかもしれないけど、怒鳴り声がした
"自分で考えろ"」
「お前はきっと、自分がするべきことについて何百回何千回と悩んで考えてきたんだよ
そうやって出した結論を
検事だとか裁判官だとかにとやかく言われる筋合いはないよ
お前以上にこのことを真剣に考えられるやつはいない」
「二人で遊んできたのか」
「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消してしまえる」
「もうひとついくよ」
「春が、二階から落ちてきた」