重力ピエロの作品情報・感想・評価

「重力ピエロ」に投稿された感想・評価

ぴな

ぴなの感想・評価

3.5
春が2階から落ちてくる

オープニングとエンディングで使われるこの一文の深さがわかるのは観終わった後。

血の繋がりを描いている作品は多々あるけど、DNAを主軸に人を形成するものは環境(家族)か否か、投げかけてくるのは面白かった。
そしてそのDNAそのものが全てを1つに繋がるキーワードでもあるわけで。

原作未読なので読みたくなった。
ナツキ

ナツキの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

記録

お父さんの「2人で遊んできたのか」で涙腺崩壊した。
伊坂さんの原作はストーリーが既に素晴らしいので、演技や映像が良くなかったとしても全く気にならない。
原作に忠実なだけで高評価。
次はアヒルと鴨かな、楽しみ。
tak

takの感想・評価

3.5

 伊坂幸太郎の映画化はなかなか難しいのだろうか。僕も多くを観ている訳ではないし、多くを読んでいる訳ではないのだが、小説の評価は高いのに映像化してしまった途端に「なんか違う」と言われるのをよく聞く。しかし、それは小説として人気作故だ。特に伊坂作品は、読んでいて脳内でイメージがものすごく膨らんでくる。「重力ピエロ」は僕も読んだが、冒頭の「春が降ってきた。」から、放火現場近くに残された壁のグラフィティアート、亡き母親と父親の出会う雪道まで、僕らは妄想に近いイメージを膨らませる。伊坂幸太郎の文章は、簡潔な言葉で妄想をかき立ててくれる。「オーデュポンの祈り」では舞台となった場所を僕らは頭の中で形作ったし、「ゴールデンスランバー」ではビートルズのあの曲を口ずさむ主人公たちを思い浮かべた。しかし、文章はじっくりそれを味わう余裕を与えず、テンポよく物語は綴られていく。読み進めることは、活字の上を転げ回るような快感。これはエンターテイメントだ。

 人気作の映画作品は難しい。映像化された作品が読者が抱いた妄想通りである期待と、それを超える期待がある。しかも過剰に。しかも「重力ピエロ」は母親の死という出来事を背景にした、父と息子二人の物語。出生の秘密と連続放火事件が絡んでいく展開は引きつけられるのだけれど、小説とは印象が大きく異なる。もちろん解釈の違いもあるだろうし、原作通りの映画脚本なんて面白くないという方もあるだろう。でも映画と原作が最も異なるのはテンポだ。現場に残されたメッセージからひとつひとつ謎が解けていく展開には、次のページをめくる原動力になった。だが、映画はミステリーじみた矢継ぎ早の展開よりも登場人物を丁寧に描写することを選んだ。時に凶暴性を発揮する岡田将生はイメージに近いとしても、主人公の大学院生は加瀬亮が演じたことで一層頼りなさそうな印象に。原作を読んでいたときに、僕らがイメージした「オレたちは最強の家族だ」という台詞は、きっと小日向文世の裏返ったような声ではなかっただろう。抱くイメージは人それぞれだが、このキャスティングはおそらく多くの読者の期待とは違うものだったのではなかろうか。"夏子"さんだってもっとブスをイメージしてたし、映画の葛城は原作をデフォルメしたような極悪人だ。登場人物たちが謎と秘密を前に彼らが葛藤する姿は、原作で僕らをノセてくれたあの感覚とは違う。映像化され、不幸な出来事が明確に描かれることで、悲劇感が増幅しているのも理由のひとつだろう。

 だが、このキャストだったがためにじんわり心に響いたことがある。それは一緒に生きる"家族"に焦点がシフトしたことだ。「オレに似て嘘が下手だ」という小日向文世がにっこりとして言うひとこと、そして改めて言う「オレたちは最強の家族だ」が、原作よりもずっと心に残る。最初はヅラ被って年齢を演じわけるのがギャグのように思えて、どうもノレなかったのだが、ボディブローのようにじわじわと"この父親像もアリだよな"と納得させられてくる。そして何事もなかったかのような穏やかなラスト。遺伝という親子を結ぶ関係を超越した人間のつながりの大切さが心に残る映画だ。それは原作の読後感とはちょっと趣が違う。地味な後味な映画だが、原作よりもじっくり味わえる家族の物語としての魅力を備えているように思う。映画化された「重力ピエロ」は血の通った暖かさと等身大で無理のない人物像を僕らの心に残してくれる。
「楽しそうに生きていれば地球の重力なんて消してしまえるんだよ」

人間は自分が生きている存在感を遺伝子レベルで認めることができるだろうか?
たとえ上辺だけだけでも普通に生きていれば、遺伝子さえも越えていけるだろうか?

話が進むにつれてだんだんと辛い現実が明らかになっていく。
観ていて辛い。
放火の謎解きが上手く出来ていましたね。
最初と最後の繋がりも良かったです。

9年も前だとみんな若いですね。
北村匠海なんて子供ですもん。
加瀬亮がとても味わい深い演技でした。
linsun

linsunの感想・評価

4.0
「春が2階から落ちて来た。」
ジャケ以外に何の情報もなく見たため、想像より遥かに思いストーリーだった。
家族系はどうしても涙が出てしまう。
素敵な映画でした。
🔶

泉水「春が2階から落ちてきた」

心の部分を大きく捉えてたと思います。
DNAか環境によってか
それは絶対と言い切れないけど、心の広い父親の中だからこそ何回も乗り越えて来たんだと思う。
人生の結果の良し悪しは別として家族の絆がいい。
_________________

加瀬亮♠奥野泉水(イズミ、兄)
岡田将生♠奥野春(弟)

熊谷知博♠奥野泉水(少年時代)
北村匠海♠奥野春(少年時代)

小日向文世♠奥野正志(タダシ、父親)
鈴木京香🔴奥野梨江子


吉高由里子🔴夏子(バーにいた、後に正体が分かる)
渡部篤郎♠葛城由紀夫(後に正体が分かる)
岡田義徳♠山内(泉水の友人、同じ大学にいる)


✏原作:伊坂幸太郎「重力ピエロ」

🌟🎵主題歌:S.R.S『Sometimes』🎵

2回目
mimi3535

mimi3535の感想・評価

3.8
遺伝子とはなんなのか、家族ってなんなのかを考えさせられる映画。

小日向パパ、鈴木京香ママ、加瀬亮兄、岡田将生弟。愛と優しさと楽しさに溢れる家族、と思いきや、皆がある同じ苦悩を抱えたまま生きている。乗り越えられない苦しさ。

穏やかに見える生活の中で、兄弟はそれぞれ、過去からの苦悩・怒りから復讐を企てる。

一方で、人の、その家族の一生を根底から変えてしまう事件を犯しながら「悪いことは何一つしていない」と本気で思っている狂気に満ちた犯人。

あの時の選択は正しかったのか。結果苦しませてしまったのでは無いか。
心の痛むシーンもある中で、ちょいちょい吉高由里子が素で笑わせてくれる。
りんこ

りんこの感想・評価

5.0
おいおい、、、兄ちゃんも十分イケメンだ、自信もちなよ、、、と思った
門崎

門崎の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

邦画の中では最上位に入るほど好き。
世間に認められる優秀さを持つ方が実はコンプレックスを抱えているという兄弟概念が好き。
「春が二階から落ちてきた」の一文はいつまでも印象が強い。
人がいきなり2階から落ちてくる。また、レイプ魔や放火魔などの魔王が君臨する恐ろしい街、仙台市。牛タンを食べることが大きく影響しているのか?ジューシーな肉の旨味が病みつきになり、肉を求めるのか?そのような街で魔王や魔王に関わる家族の絆がサスペンスタッチに描かれる。

レイプ魔王がゲスい。女子の敵!ゲスいのは望むところだけど、観ていて気の毒になってくる。これは家族の一生を左右する問題だ。360度、全方位漏れを防ぐ。これが重要!

レイプ、レイパー、レイピスト、ゲス以下の存在!
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