重力ピエロののーまんのレビュー・感想・評価

春が2階から落ちてきた、というお洒落すぎる入りで始まる原作小説がめちゃくちゃ好きで、映画を観るということに中々踏み込めなかった作品。

だいぶ前に一度観て再鑑賞したのだけれどやっぱりね、配役が狡い。加瀬亮さんも岡田将生さんもイケメンだしハマり役だけど、それよりお父さん役の小日向文世さんの雰囲気というか空気感が強い。親子3人揃った時の空気感の作り方が良かったしラストのあのセリフね！あーそれそれ！そのセリフですよ！待ってた！ってなる。

やはり原作を読んだ時ほどの衝撃は無かったし、クライマックスの春のキメ台詞も聴きたかったなぁって思う部分もある。話し方のトーンにも原作から観ると多少の違和感があるけれど、上手く纏まった良い映画でした。