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重力ピエロのkyokoのレビュー・感想・評価

重力ピエロ(2009年製作の映画)
3.7
原作が好きだったから
実写に不安を抱きつつ鑑賞。
原作のいいところは残しつつ、設定を変えて進む潔さが良い。雰囲気やキャスティングは原作読んだ時との印象がドンピシャにはまっててよかった。
加瀬亮、岡田将生ともに好演だったが、小日向文世の存在感でこの作品のさらっと進むミステリーのなかに、重みを出したのかなと。
ストーリーは男女で好みが分かれるけど、伊坂幸太郎はそういう人だと理解してる上で私は好き。原作はもちろん映画も一つ一つの言葉や引用の使いどころにシャレが効いててとてもよかった。
純ミステリーとしてみるのではなく、一つの家族の形として見るとまた印象が変わる。


「なりたい変化になりなさい」
「お前は俺に似て嘘が下手だな」
終盤のこのセリフにこの物語が集約されてると思う。
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