ある日、美しき髪結いマチルドのいる理髪店にふと立ち寄ったアントワーヌは、マチルドに唐突にプロポーズする。そして、マチルドとアントワーヌは結婚する。少年時代からの夢をかなえたアントワーヌは、マチルドのそばで濃密な日々を送るようになる。
80分間という短い上映時間とはいえ、ワンアイデアとほとんどのワンスペースで画を満たす本作の魅力には脱帽。
男の恋愛の仕方は自分に似てるところもあり、思うところもある作品だった。情熱的な恋愛を重ねた結果、その対象が受ける愛を失うことを忘れて現実から逃避してしまうというのは非常に興味深い。
ラストのダンスシーンからの、「妻が戻るまで待ってて」という最後のセリフまでも一連の流れが最高。
にしても汚いおっさんが美容師×おっぱいフェチで、しかもしっかり相手ができるっていうのはかなり製作者の歪んだ愛情に溢れている気がする。
後半の嫁は普通に美人だけど、初恋の人の方はかなり豊満な体型ですごく拗らせているなあとも。