ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』を観たあと、いろいろ調べていたら、『ジョーカー』には、本作のオマージュがふんだんに散りばめられているということを知り、興味をそそりました。
『ジョーカー』を観たのはずいぶん前で、少し観るのが遅くなったけどね。
ロバート・デ・ニーロ演じるルパート・パプキンはコメディアンのジェリー・ラングフォードに心酔している。パプキン自身もいつかコメディアンとして世に出たいと考えている。
パプキンは少々変質的な男だ。
ある時パプキンは、ひょんなことからジェリーと話をする機会を得る。しかし、大物芸能人であるジェリーは、社交辞令でその場を切り抜ける。
ところがパプキンは、これを曲解して、ジェリーが自分を受け入れてくれたと信じ、彼に付きまとうようになる。
本作を観たら、もう一度『ジョーカー』を観たくなる。妄想に生きるパプキンとアーサーとの比較を通して、彼らはそれなりに幸せだったのかなぁ。盲目的に好きなことを追っかけていた。
ストーキングされる側にとっちゃ、えらい迷惑な話だけど。
ジョーカーに比べると本作はだいぶソフト。とはいえ、デ・ニーロは流石の名演である。ちょっとヘンやな、この人…くらいに抑える辺りが上手い。
控えめさが絶妙。
そしてあのトーク…受けてたよね!
ジェリー差し置いて受けてたよね。