お

キング・オブ・コメディのおのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
3.9
「ジョーカー」の為の予習。

コメディか、それともクライムスリラーか。
笑いとシリアスは背中合わせとはこのことか。
この映画が描くことはあまりに普遍的で、35年以上も前の映画とは思えない、見事。

人はその名前を呼ばれる回数が増すにつれ、名声を高めていくのだ。
あんなに覚えられなかった彼の名前も、もう誰も間違えない。
“どん底で終わるより、一夜の王になりたい”

パプキンが壁に描かれた観客に向かって話す、アップからどんどん引いていき、引きの映像になる。
夢は残酷な現実の中にしか咲き得ないような意味を持つような気がして、恐ろしいシーンだったな。
お