マレムリン

キング・オブ・コメディのマレムリンのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.3
演技的な頭おかしい人の演技というのが全然演技に見えないという凄い演技。
ギャグとサスペンスの隙間を縫うような、なんとも言えない話運び。中二病的妄想シーン(スターに才能を絶賛されるわたし、レギュラー番組を渋々受けるわたし等々)に爆笑しつつ、怖さと哀しさも感じる。
誇大妄想狂人がマスに受け入れられ、実際にスター化していくというのは、当時の興隆著しいテレビ業界と大衆社会の病的側面の指摘であったのだろうが、2019年の今にして見ると、SNS的「炎上したもの勝ち」社会の闇とも通ずるような。
ジョーカーの直後に見たのでいろいろオマージュが見つけられて楽しかった。廊下の追いかけっことか。