あか

キング・オブ・コメディのあかのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
3.0
怖いし痛い。状況としてはおぞましいくらいなのにジェリーさんの別荘で図々しく居座ってるところ、オロオロしてる使用人、パプキンと警察のズレ、テープでグルグル巻きのジェリーさんを面白く感じてしまい、そんな自分が怖くなる。行動力ある、ネジがぶっ飛んだ二人。どんな出会いのきっかけがあったのか気になる。有名人にちょっとあしらわれただけなのに、番組を任せられるほどの友達になったと思い込んでしまう。もしかしたら自分も相手の都合とかお構いなしに喋り続けて反感買ってるかも、いや買ってるな。いわゆる空気読めない。グサグサと己に突き刺さるナイフ。
ジェリーさん、器が大きいな。銃を突きつけられて、したくもない謝罪させられて、ストーカー女の妄想を聞かされて。それで一発叩いただけで済ませてあげるなんて。妄想で忙しいパプキンとは逆に豪華な部屋に犬が一匹だけの暗く寂しい食事をしているジェリーさん。四六時中通行人に声をかけられるわ、電話に出ないくらいで「癌になれ!」なんて罵倒される。妄想に囚われた人に付き纏われて、疲れるね。
なんでパプキンの身なりはいつも綺麗なんだろ。ウサギ小屋に暮らしてるってマーシャと口喧嘩してたけど、お母さんの姿が全く見えないくらいには広い部屋っぽかった。言うほど貧乏ではないのかな?最後のネタは本当に大爆笑だったのかな?リタは笑ってなかった。オープニング、車のガラスをガンガン叩くマーシャの手とひょっこり見てるパプキンの止め絵ってめちゃくちゃ斬新。
アーサーから悲壮感を一切なかったことにしてハイパーポジティブにしたのがパプキン。
あか

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