クリス

キング・オブ・コメディのクリスのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.3
マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロのコンビが描く、サイコパス気質なコメディアン志望の男の話。
現実と幻想の区別がつかない主人公のルパート・パプキンは、とにかく自分の間違いを正当化する。次第に他人に幻想を押し付けるようになり…
全編を通して、題材が「コメディ」なだけあってとにかくユーモアのあるドタバタ劇が続く。
ロバート・デ・ニーロの演技も相まって、主人公が、他人に迷惑をかけていても純真そうに行動するため憎めないキャラになっているのが秀逸。
「タクシードライバー」でもそうだったけど、主人公の行動は過激なだけで、いわゆる「根暗」なやつほど共感できる部分は結構あるんじゃないだろうか。普通ならありえない理想を追い求める姿や、思い込みがある様などなど。
全体的にテンポが良いので飽きずに観られる。
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