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キング・オブ・コメディのQcumberのネタバレレビュー・内容・結末

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」
喜劇王チャップリンの残した格言であるがこの映画はまさにこの言葉が当てはまる映画だ。

コメディを愛した故に精神疾患も手伝いどんどん狂気の世界へ足を踏み入れるパプキン。
憧れの番組に出た際、自身の悲しい過去で笑いを取る。
悲劇の過去が、他者を笑わせる喜劇となる。

本作のデ・ニーロ氏の演技は実に素晴らしいものであった。日本の名優松田優作氏も本作のデ・ニーロの演技を見て「届かないところまでいった」と感じたそうだ。

JOKERがこの映画にインスパイアされてるという話を知り観たが、確かに様々な共通点がありそう言った点も楽しめた。

エンディング、コメディアンとして成功したパプキンの姿は妄想なのかはたまた現実か…それを考えるのも楽しい。

若干中盤話が進まず、間延びした印象を受けた。
何度も現れるパプキンにうんざりする受付の気持ちとリンクさせるためか?…というのは考えすぎだろうか。
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