アツシ

ミラーズのアツシのネタバレレビュー・内容・結末

ミラーズ(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「本当にすまないと思っている!!」

この映画はとても分かりやすいし、
視聴者に解釈をゆだねているのはラストだけでした。

個人的に解釈したストーリーは、
過去に悪魔に適合してしまった少女がいました。
でも周りの大人たちは悪魔祓いも、病院でも打つ手がありません。
そこに入院代や何もかも負担してくれる精神科医が訪ねてきます。
彼は新たな療法を使って少女を直そうとします。
それは鏡を使った拷問の様な日々でした。

ある日、少女から抜け出した悪魔は鏡に移動しました。
その影響によって少女は自由の身になります。
退院後、その精神病院は謎の火災により焼失します。

少女は悪魔が追ってくる鏡を恐れ、
鏡の存在しない教会に身を置くことになります。

少女を見失った悪魔は精神病院の跡地に建てられた施設に潜伏します。
数々の奇妙な事件に見舞われながらも、
何故かその施設の鏡だけは割れることなく存在し続けます。

時は流れ、
風化した施設を警備する人物が怪死します。
その後釜を担うのがキーファー・サザーランドです。
「クソっ!」

ストーリーは進み悪魔の適応者である元少女に出会い、
あろうことか彼女に悪魔を戻そうとします。
清廉潔白な彼女はジャックバウアーの家族を想い、
その身を犠牲にしてくれるのです。
「本当にすまないと思っている!!」

かくして現世に肉体を持ち復活した悪魔でしたが、
脳筋ジャックバウアーによって打ち滅ぼされるのでした。

ここで問題のエンディングです。
鏡の世界にジャックバウアーは入ってしまいました。
どうしてか?
おそらく”罪と罰”だと解釈しました。
一応悪魔の話なので、キリスト教も関係しています。
日本で言う因果応報です。

悪魔がいまだ存在しているかは別として、
彼女を利用して家族を救った以上、
その罪を背負う罰が鏡の世界でした。

グロとどっきり多めで、緩急があまりないホラー映画です。
俺はあんまり好きではない作り方だったけど、
なかなか楽しめました。
アツシ

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