にへ

現金に手を出すなのにへのレビュー・感想・評価

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
4.0
渋い。ギャング映画の傑作。
終始落ち着いたトーンのジャン・ギャバンは最高にカッコいいし、ハードボイルドな魅力に溢れているのだけれど、ラスクを食べるシーンやパジャマで歯を磨くシーンのような生活をきりとったシーンがあるのがすごく良い。ラスト近くの眼鏡のくだりもそうだが、歳をとったギャングの哀愁を感じさせる演出と、その上でのあのギャバンの表情は中々堪らないものがある。
にへ

にへ