にへさんの映画レビュー・感想・評価

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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.8

テーマ的には難しかったと思う(実際、ワシントンハイツにおける人種や生活を反映していないとの批判もあるらしい)が、全方位的に届けられる娯楽作として、普通にクオリティが高い。
「ラップを取り入れたミュージ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

冒頭〜作戦開始後の展開だけで、作品のトーン&マナーがわかる。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と路線は同じで、残虐と快楽が全く矛盾しない職人芸。

透明人間(2019年製作の映画)

3.4

記録。公開時のレイトショーで自分ひとりしか客がいなかった。鑑賞中、背後が気になる体験として忘れられない。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.7

「この人、殺されるだろうな」と思った人がちゃんと殺される。バイオレンスはさらに増強され、ストーリーはより明快に。
今、ヤクザ映画を商業的にやるという点でベストに近い着地な気がする。
前作で規定されてし
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.4

抗争の図式自体はかなりシンプルだし、完全に刑事目線で展開していくので見やすく楽しい。大上の過去を明らかにしていくシークエンスで映画中の「正しさ」の形が定まってしまったのが少し残念だった。

21世紀の資本(2017年製作の映画)

-

点数は保留。
日本版パッケージの「あなたが金持ちになるか、貧乏になるか?答えはこの映画が教えてくれる」という、おそろしく的外れなコピーは、行き過ぎた資本主義の惨状を自ら体現してくれたのかもしれない。

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

4.5

「男達の別れ」の音源を最初に聞いた時は、凄いライブアルバムだなという単純な印象だったのが、DVDを初めて見たときに途轍もなく異様なものを感じたことを思い出す。
佐藤伸治のやつれた顔と虚ろな目。この後す
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

「自分は、男女やその他多くの差別に対して理解がある」と思いこんでいる(勿論他人事ではなく)リベラル層にも強烈に問いかけるだろう。
多層的な問題提起を我々に突きつけながらも、終始エンタテイメント作品とし
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.5

無駄が多くて違和感満載な脚本に突っ込みつつも、バキバキに原色多用な照明演出や美術が素晴らしく最後まで見れてしまう。
過剰さの美学。ビガップ。

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

2.4

急遽時間が空いたので何か見ようと思ったところ、これしかやっていなかった。
『アトランタ』のペーパーボーイの人が出ていて嬉しくなった。大味なアクション以外に何も残らないが、これを家で見たとしても最後まで
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.9

初めて映画館で見た。
鋭く迫ってくるような音が凄まじいし、視野いっぱいに広がるジャックニコルソンの表情が最高すぎてニヤニヤしてしまう。

お引越し(1993年製作の映画)

4.5

相変わらずカメラの中では人々がせわしなく動き回るが、同時に決定的なカットはとても静かに、しかも何度も訪れる。
突然降り出す大雨に象徴されるような、抑えることのできない感情は、田畑智子の素晴らしすぎる表
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紅の豚(1992年製作の映画)

3.8

前時代的なロマンチシズム。今や否定されて然るべき感覚だとしても、ここまで振り切ったものを見ると痺れてしまう。

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

1つのドラマシリーズをまとめたようなテンポ感。
同じ保守系メディアの中においても異なる立場を、視線の探り合いで見せるエレベーターのカットも良かった。
「君はフェミニストか?」という言葉の暴力性よ。

クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

4.0

イントロダクションの90年代感に興奮した。96年の映画だから当たり前なんだが。
交通事故が想起させるセックス。パックリと割れた女の太ももと車の裂け目。資本主義と車社会、『OKコンピューター』の一年前の
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イーダ(2013年製作の映画)

4.0

鼻につくほど無駄なカットが一つもない。
「COLD WAR」も凄かったが、既に完成されている。

長屋紳士録(1947年製作の映画)

4.0

小津の戦後一作目とのことだが、重苦しさはなく、笑えるシーンが多い。
その中で、新聞紙が舞うカットや孤児たちで終わるラストは、戦後の感覚を反映しているようで印象に残る。

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.9

ラストの車に乗り込むカットとかゴダールにしか見えない。
最小単位の社会を描くのがうますぎる。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

「ここで終わらないでくれよ・・」と思っていたらやっぱり流れ出してしまったエンドロールに思わず笑う。
取ってつけたような物質主義批判ナレーションも、突然飛び出すアダムドライバーとビル・マーレイのメタ発言
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

「こうゆう人たち、いるよね」というレベルを遥かに超えて、痛みを伴ってそこに存在している2人は、個人的には最も拒絶したい「俗っぽさを嫌う俗物」(いわゆるサブカル)だが、痛切に響いてしまうのはある種の同族>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.8

テアトル梅田、エンドロールが流れ始めた瞬間に後ろの席から漏れた「え、終わり?」という声は、この映画の感想として確かに正しく、ダルデンヌ兄弟の新作を見た、という実感を得た瞬間だった。
少年の危うさを追う
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