90年前の映画らしいけど、本いいし撮影もいい、オーバーラップってこの時代からもあるんだなと知った。
戦前左翼映画。金に汚い大人がたくさん描かれて、その反対にどこまでも不幸がつきまとう主役。
悪者は表情や顔で登場時にすぐわかるようにしているのもおもしろい。
悪役の一人は藤田まことの父親らしい。
主演女優が少女の頃から大人までをずっとその年齢ごとの不幸な顔で演じ分けているのもよかった。
あと後付けのようだけどオーケストラのBGMがすごくうまくはまっていた。最後のシーンのフィルムが消失しているのが残念。