調伏系V魔虚羅

イップ・マン 序章の調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)
4.1
1938年、日中戦争が勃発し国全体が荒廃。日本軍が佛山を占領し、道場破りなどで賑わっていた街も廃れ、詠春拳の達人として実力と人格で人々の尊敬を集めていたイップ・マンさえ炭鉱労働に勤しむ事に。やがて、イップ・マンの実力を知った日本兵が彼に武術の指導を迫って来る。
この映画は一部改変された史実を基にしてはいるが、イップ・マンという実在した人間を架空のヒーローとして描く究極のエンタメ作品でもある。作品内で歴史改変されている為に、単なるプロパガンダ思想に侵された映画だと揶揄する意見もあるが、国は違えどもそれぞれを繋ぐ、武術という架け橋を通じて、絆や友情を生じさせる事は可能であるというメッセージも汲み取って、しっかりそういう所で線引きをして観るべきだと私は思います。脚本面に意見の相違はあれど、本作のドニー・イェンによるアクションは見応え抜群、もう万人が確実に楽しめる迫力ですので御安心を。
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