美術が素晴らしく、映画全体が美しく上品に見える。
日本公開が遅れたのは、やはり日中戦争時代の日本軍を敵側として描いたからか。
当時の中国の空気感、中国人からの日本人のイメージを知ることが出来て良かった。個人的に謝罪したい気持ち、申し訳ない気持ちになったが、この映画を観て後悔はしていない。
カンフーアクションの場面はとにかく凄い。
ハリウッドが銃撃戦をスローモーションで観せていた間に、中国映画はよりスピーディーで手数の多いカンフーアクションを追求していた。
ジェッキー・チェン主演の映画より、狭い場所であったり、狭い空間で立ち回ることが多いのだが、映像はそれを忘れさせるほど疾走感に満ちている。
終わり方など続編を意識した作りにはなっていないが、メインテーマはじめ、魅力的なサブキャラクター、王道ストーリー、人気シリーズになる要素を多数含んでいる。
なぜ観てなかったのか、よくわからないくらい素晴らしい作品だ。