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WHO AM I?のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

WHO AM I?(1999年製作の映画)
4.2
某国特殊工作員ジャッキー(ジャッキー・チェン)は、オーストラリアで驚異のパワーを秘めた隕石とその研究者の拉致に成功。ところがアフリカ奥地での任務終了後、工作員たちが乗ったヘリは墜落、ジャッキーだけを残して全員が死亡した。原住民によって命を救われたジャッキーは記憶の一切を失い、つい発した「フー・アム・アイ?(僕は誰だ?)」の言葉から“フーアムアイ”と名付けられ、部族の一員として迎えられた。そんなある日、サファリの彼方にロードラリーを目撃したジャッキーは文明社会に戻るため旅立つ。ラリー途中で事故に遭ったユキ(山本未来)ら日本人兄妹を驚くべき手並みで助けたジャッキーはゴールにたどりつくと病院に直行、そこでフランスの新聞記者クリスティーン(ミシェル・フェレ)に会う。いっぽう、黒幕の隕石で超強力兵器を製造して一財産を築こうとした黒幕のシャーマン将軍(エド・ネルソン)とその配下でCIAエージェントのモーガン(ロン・スメルザック)は、始末したはずのジャッキーの生存を知るや、ジャッキーの抹殺を画策。ジャッキーはユキとクリスティーンの助けで難を逃れ、敵との戦いで得た部隊の暗号コードをクリスティーンが解読、敵はアムステルダムにいると知り、ふたりは同地へ。ところがクリスティーンは自分は彼の味方のCIAの一員だと告白。誰も信用できなくなった彼は単身モーガンらがいる敵の本拠地に踏み込む。そこで彼はシャーマンとマフィアの頭目との取引の現場を目撃、ようやく自分たち工作員が利用された真相を知る。ジャッキーはすきをついて兵器のデータの入ったディスクを奪って孤軍奮闘、モーガンは助けに駆けつけたクリスティーンによって捕らえられるのだった。
ジャッキー・チェンが、スタントマン出身のベニー・チャンと共同監督でジェイソン・ボーン的なスパイアクションを描く作品。任務中の事故によって記憶を失った主人公が世界各地を駆けめぐりながら自分の正体を探る中で明らかになる巨大な陰謀に立ち向かう展開が、ハリウッド的な潜入作戦のコンバットアクション、主人公を追う敵を凄腕ドライバーの山本未來の華麗なドライブテクニックで撃退するコミカルなカーチェイス、クライマックスでの手技と脚技の達人とジャッキー・チェンのタイムリミットバトルそして高層ビルの壁面をスライディングする驚愕のデンジャラスアクションの連続、主人公が記憶を探る中でのサスペンス、ベニー・チャンのアクション映画監督としての評価を高め、ジャッキー・チェンの新たな面を開拓した傑作アクション映画。
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