kuu

雨の朝巴里に死すのkuuのレビュー・感想・評価

雨の朝巴里に死す(1954年製作の映画)
4.0
傘+スミレ+原稿+おんぶ+遊園地◎



終戦宣言に沸くパリで出会った男女とその娘をめぐってのお話です

監督はリチャード・ブルックス
原作はフィツジェラルドの短編『バビロン再訪』

『マダム・イン・ニューヨーク』を観て以来いつか鑑賞しようと思っていました

多少チープさを感じ得ませんが男女の出会いとすれ違いと哀しい別れなどが凝縮されて描かれています
生真面目な姉と奔放な妹の恋の駆け引きや確執もよく描けていると思います
夫婦の息の詰まるような関係も誰しも経験があることでしょう
間男の身勝手な愛情もよくあることで人の本性を捉えていると思います
何よりも娘の無邪気さと愛情深さが健気で泣けてきました

ヒロインはエリザベス・テイラー💕華やかでセクシーでうっとりするほど美しいです
ハイヒールでツルツルの床を滑るシーンが可愛くて可愛くて😭💕参りました
ただ、体調を崩す役なのですが、元気なイメージが邪魔してそんな風には見えないです

ヒロインの夫にヴァン・ジョンソン
しがない新聞記者から作家を目指す役なのですが似合っていました
あるシーンで独り芝居をするのですがシリアスなのにコミカルで面白かったです

ヒロインの父にウォルター・ピジョン
困った人なのに憎めない…そんな不思議な魅力の中年男を好演しています

ヒロインの姉はドナ・リード💕相変わらず美しいです
『素晴らしき哉、人生!』の優しいイメージとは異なり厳しい女性像です

その他にもエヴァ・ガボールとロジャー・ムーアなど美味しい配役が楽しめます💕

原題と同名のテーマ曲The Last Time I Saw Paris♪が忘れられない作品でした
kuu

kuu