ぽっとでのあいつ

アンダーグラウンドのぽっとでのあいつのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

歴史がわかってないと何がなんだかとなってしまうかもしれないが、悲壮感の少ない戦争映画。
金管バンドの音楽が癖になる。

人間がそれぞれ、その日を一生懸命に生きている。
楽しいこともあれば辛いこともある。
戦争だの政治だのに翻弄されてしまう弱さ、強かに生きたとしても結局は何かに滅ぼされてしまう。それは自分自身にかもしれないけれども。そんなことを感じさせる映画だった。

こういう映画をブラックコメディとして受け入れられるといいのですが、
私はわかりやすい映画の方が好みの人間なので、武器商人の兄を許せなかったイヴァンだけが、まともな人に見えた。
大事に飼育していた動物を殺されて、自分も振り回されて、祖国がなくなって、さらには今も内戦で人が殺し合っている。
そこで自分の兄が武器商人だとわかってしまったら、殺して、自分も自殺してしまいたくなる気持ちがただただわかるとなってしまった。