みちゃまる

アンダーグラウンドのみちゃまるのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
4.2
1941年、ナチス進行下のユーゴスラビア。パルチザンのマルコは、一族郎党を地下に退避させ武器製造を進めていた。大戦終了後、マルコはパルチザンの英雄として大統領の側近となるが、一方で地下の仲間には終戦を知らせず、武器製造を続けさせていた。

第二次大戦〜ユーゴ内戦下のユーゴスラビアを描いた作品。ユーモアがありつつも見事に戦争の悲劇を伝えている。
昨日の友は今日の敵。例え敵だと思ってはいなくても流れには逆らえない悲しさ。90年代に時代が移り、そこからラストの展開
が特に印象的。戦争がなければラストのように皆で笑って歌って…と思わざるを得ない。祖国や友人、妻、恋人、大切な動物達…失ったものの大きさに心が抉られる。
もっと早く見ていれば良かった。素晴らしい作品でした。
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