アンダーグラウンドのhuのレビュー・感想・評価

旧ユーゴスラビアへの鎮魂歌のような作品。国に向けて撮られたシネマタイプ自体が新鮮で、消え行く祖国を笑って明るく、音楽と共に葬送する演出に涙が止まらなかった。複雑なバルカン半島の情勢を背景とする、ユートピアともディストピアともとれる両儀的な地下空間も印象的。
昔からの知り合いがユーゴ出身で、祖国を失った彼女の気持ちを想像してさらに苦しかった…いつか5時間以上の完全版にもチャレンジしたい。