関根

ジーザスキャンプ 〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜の関根のレビュー・感想・評価

3.6
未公開映画を見るTVで前半を見ていて、ずっと気になってたところをようやく。下北沢・ドラマでレンタル。

キリスト教福音派の大人たちが、子供を集めてその教義を「説く」キャンプ。

福音派は「キリストは復活する。信仰心を持っていれば、復活したキリストがとにかく私たちを救ってくれる」と考えているから「再生可能なエネルギー」だとか「エコ」「温暖化防止」なんてことを全く気にしちゃいないらしい。贅沢したいならしちゃえ、の姿勢。中絶には大反対のくせに木はバシバシ切り倒すし燃料ガンガンだし、清々しいほどの人間らしさ…
アメリカでも異端仲間?のアーミッシュとは反対の姿勢が面白い。

◉時はブッシュ政権下、政教分離が崩壊するアメリカ。最高裁のとある判事が退任したというニュースに端を発する。後任の判事はどうなる?
「福音派は出てくんな」とご乱心のキリスト教右派。あなたも少し落ち着いてほしい。

◉福音派教徒の母親、学校は正しいことを教えてくれないから!子どもを家に留める。自分ですべてを教えようとする。
お母さんの目つきが、それはもう。

◉楽しい夏休み、子どもたちは「キャンプ」に。普段学校で浮いている子なんかはこれを楽しみに、キラキラした目で参加したりして。
あんな綺麗な目で祈る姿を見たら、この子から宗教を取り上げようなんて思えないよなあ。
夜、消灯時間を過ぎても部屋ではしゃぐフツウの姿にホッとする


◉カリスマプレゼンターのおばちゃん教徒。彼女は福音派を広めたいというより、自分のプレゼンで人が湧く様子に熱狂してるだけ?と見えた。
とても頭のキレる人だと思う。本当に凄いプレゼンって、洗脳と紙一重?

概して、ドキュメンタリーと呼ぶには偏りのある(敵意のある?)構成だと思う。でもまあキャンプの様子なんかはそのままなんだろうな。

日本では宗教ってほとんどの人にとって未知の領域で。だからこそ興味本位で、軽い気持ちで見るのもアリだと思います。
関根

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